The Bridge(ブリッジ)S1#5「犯人を見た少女」 #6「巧みな罠」
どうしても犯人は女性説から脱せない私です…。
受け入れなきゃ、現実を…!
世界が認めた《北欧ミステリー》の最高傑作、遂に日本上陸!(C) 2011 FILMLANCE INTERNATIONAL AB All rights reserved
主演: ソフィア・ヘリーン, キム・ボツニア, ダグ・マルンベルグ
また登場人物がこんがらがってきたので端的紹介。
サーガ・ノレーン:女主人公
マーティン・ローデ:男主人公
ダニエル:記者/犯人とのパイプ
オーケ:ダニエルの同僚
ステファン:社会福祉局員/最有力容疑者/裏のある人物
アーニャ:家出少女/犯人と接触
ラッセ:精神科通いのサムライ/アーニャと同居
ヘニング:マーティンの同僚、警官暴行事件のときその場にいた
アウグスト:マーティンの息子
ソーレン:ヴェロニカの夫/ステファン嫌い
以下、ネタバレ感想ダラダラと
#5「犯人を見た少女」
霧深い建物…どうやら精神科クリニック。
通院してきたラッセがいきなり襲撃。切腹を試みるも叶わず職員に取り押さえられる。
静かなのにまたも鮮烈な事件の幕開けです。
マルメ警察署にて。ブリーフィングの前に黙祷。重傷だった応援部隊の1人も死亡の報せ。サーガはどこかつまんなそう。死んだ人に弔慰を示すことに同意できない為か、港も距離をおいた立ち位置。
マーティンは痛み止め服用しつつ現場復帰。
犯人の手がかりは足跡だけ。
マーティンの冗談を真に受け(そうにな)るサーガはちょっとユーモラス。
コペンハーゲン警察の暴行致死の裁判
まだ身の振り方に悩むヘニングはリリアン――マーティンにとっても上司に心境を吐露する。偽証すれば無罪の代わりに呵責に苦しむ、正直に話せば職を失う…もう裁判1時間前でも揺らいでいる。
一方で被害者遺族の弟――サイーフは憤りを感じ、今にも暴走しそうな危うさがある。
”法の元の不平等”の露呈/実践をしそう。かなり具体的な事件として。
今朝のラッセの起こした事件は他に郵便局員が殺害されるなど、同時多発殺傷事件の一部。
ダニエルのもとに再び声明が届く。第三に問題――精神科医療の削減。
オーケ、最初担当するよう言われた事件をダニエルにもっていかれる形に。ちょっと憤り?
捕縛されたラッセの取り調べ。
サーガ、初めてマーティンの名前を言えた!!(恐らく記録に残るものとして正確さを期するため)
しかしラッセは黙秘を続け、事件以外のことなら一言二言返す程度。
その態度にひっぱたくマーティン。GCBCどころかBC炸裂のマーティンの取り調べに何の成果もなし。
マーティンは先の取り調べの剣は口外するなとサーガを威嚇しつつ、犯人に遅れをとっていると焦燥感を覚えていた心境を吐露。
それに対しサーガは自分たちはただ違う立ち位置にいるのだという。いつものように淡々と、しかし焦る必要はないと言った風。素敵な考え方だ。
いろいろあったため忘れていたステファンの元へ向かうマーティン。
ステファンは前回のエンディングでソーレンに脅されていたので気になります。
電話を受けながらアイロンするステファン。そこにヴェロニカと子どもたちを求めソーレン襲来。ソーレンは最初懇願するようにステファンに詰め寄るが、すぐステファンをひっぱたく。
それをしなければ色々と違ったろうに…。
ステファンがついにカッとなってアイロンで反撃。やがて過剰防衛に。
その最悪のタイミングでやってくるマーティン。
ソーレンには自業自得というか憐れみさえ覚えられないが、ステファンも何故殴殺したし…。いや、ヴェロニカや自分のためにも排除しなければと思ったのかもしれない。
「暴力では解決できない!」
と直後にマーティンに話し、ベッドルームに打ち捨てられている死体が映し出されるのは何か印象的。
サーガは精神科医殺害現場で聞き込み。ラッセは二ヶ月前に通院を予約していた。エーミル医師と日時をわざわざ指定して。
とすれば犯人の目的は最初から医師だった…?
一連の事件の被害者たちは何か意図があって狙われている可能性に気づくサーガ。
一方で警察官暴行致死事件の裁判は警察官側に全員無罪判決。
STの犯行とリンクし始める世論。
シャーロッテから連絡。気になる報告書――黒い報告書の存在を聞き向かうマーティン。訪問すると、シャーロッテからのボディタッチ増えたw
寂しいんだな…。
おもむろにウィッグをとる(個人的には本当の自分をさらけ出しているんだと思う。下着を脱ぐようなエロティックさ)
しかしこの感じは…
ハニートラップだ!!!
マーティンも乗るなしwww
シャワーを浴びるステファン。
血を流し念入りにクリームを塗る。彼にとっては一番大切な身支度なのかも。そして出かける。マルメ警察の尾行があからさまでちょっと失笑。
マーティンはサーガ(の着信)に叩き起こされる。
サーガに「報告書取りに行っただけなのになんで遅いの?」と聞かれ適当に誤魔化す。
シャーロッテからは「浮気するってどんな気持ち?ねぇねぇどんな気持ち?」と聞かれ気まずそうに「昔の話だ」と誤魔化す。
お別れのキスはない。本当に一時的な関係なのね…・
ラッセン宅の防犯カメラからアーニャの存在が浮上。
またラッセンは治療用の薬の服用していなかった…無効なものにすり替えられていた。これでは精神も安定しないはず。S・Tは意図的に犯罪を誘発している。
ダニエルは件の襲撃事件に関し、記事に扇状的な内容を記載。「精神疾患患者の殺人事件!あなの隣に殺人者がいるかも!?」的な。オーケは犯人の思う壺だと苦言を呈するが聞く耳/聞く気なし。ダニエルは相変わらずイヤな感じだ…どうしてサーガは彼の記事を”面白く”感じるのやら…。
夜、ローデ家の夕飯時に訪れるサーガ。
息子、アウグストにとってはあこがれの人の来訪。
サーガは端的に要件だけ伝える(しかもそれがマーティンがシャーロッテ邸に忘れた携帯のお届け物という…。奥様ピンときてます)が、そのまま一家の夕食に招かれる。
アウグストは上機嫌にS・Tについて話す。サーガも概ね同意。
アーニャの母親が警察に出頭。
にべもなく実情を告げるサーガに初めてマーティンは苦言を呈す。
「人の心情を汲め」
というのはサーガには難しいのだが…マーティンは知らぬのか。
黙秘を続けるラッセに対し、アニアのことを絡め尋問することでS・Tの容貌/存在に関する情報を引き出そうという作戦に変える。
これが意外にも効果テキメン。ラッセもアニアを傷つけることは嫌だったのか…しかしその要望はどうも的を得ない。
アーニャが重要参考人に。
当て所無く彷徨うアーニャ。
ダニエルのもとには窓に石を投げつけられた精神疾患患者が接触。
件の扇状的な記事によってどのような影響がでるかを伝えるため。
だがダニエルは「そんなん知らん」と言い放ち、火に油を注ぐ。
気を大きくしたいのかダニエルはそのままクラブで酒を飲む。
同じ現場にサーガ、そして行きずりでセックスパートナーとなったアントンと再会。
ローデ家では夫婦の会話。浮気のことは…セフセフ。
アウグストはフリーダ(前回だったか元恋人だと言っていたチャット仲間)とサーガのことについてチャット。
アーニャは駐車場に行くところを警察官が発見、その報告無線を聞いて動き出す白のセダン/S・T!
何名かの一般市民、サーガが駆けつけるも虚しくアーニャは銃弾に倒れた。
アーニャああああああ!!!
マジか…。
なんと情け容赦ない展開…。
何人か通行人がいて、サーガが近くにいたにも関わらず凶弾に倒れる…不幸にも程が…。
同じ頃、ヘニングはやはり良心の呵責から眠れず。
奥さんはそっとよりそう。
被害者の家族も遺憾の思い。デンマークは祖国よりまし、と言い聞かせながら明日のための支度をする。サイーフは少年ギャングの元へ。
サーガは容態が少し安定したアーニャの元へ。
しかし快方には向かないよう…。
サーガはマーティンの言葉を受けアーニャに小さくて大きな嘘をつく。人はときに嘘を聞きたい時がある…。
アーニャ「わたし死ぬの?」
サーガ「いいえ」
最後の力で犯人の目鼻立ちをスケッチし、静かに息を引き取った…。
サーガの様子がこれまでと違い、微かに/しかし心中は大きく動揺しているようです。
アーニャの遺した似顔絵を見てマーティンはステファンだと告げる。
深夜、ヘニングは人知れず攫われる。
次の問題提起の予兆…。
なんでしょうすごく静かなのに衝撃展開!
無慈悲なまでにアーニャの死がさらっと描かれています。アーニャの人生がすごく孤独です。ついに哀しむ人に看取られること無く静かに息を引き取ってしまって…静かな水面に唐突に現れる波紋のような…そんな感じに心が痛い…。
両親には彼女の死に贖いきれない後悔を抱いてほしいと思ってしまいます。
でも激情が生まれないのです…。
そんな静けさの中でアーニャという存在は死んでしまうという…。すごく効果的/衝撃的な孤独でした。
#6「巧みな罠」
目覚ましの音で起きるとヘニングの姿はないことに不安を覚える奥さん。携帯も置きっぱなし。
S・T事件で会話が増えたマーティン親子。内容は事件のことだったりサーガのことだったりと健全ではないかもしれませんが、会話できることは建設的かも。でもアウグストは何故サーガに執着するのだろう…。
サーガは一人静かな墓参り。
ヘニング奥さんはリリアンに相談
しかし足取りは不明。リリアンもあまり真剣には取り合っていない様子。
マーティンはアーニャの似顔絵とステファンを見比べる。
サーガは賛成しかねる。
アーニャが何故狙われたか…アーニャが重要参考人であることは警察関係者しか知らない筈。情報が漏れたかあるいは…?
捜索令状なしにステファン宅を捜索するマーティン。
サーガは手順準拠なので検察官に一報を入れ許可をもらう。
家からは大量の医療品と血痕が。それらを理由にステファンを容疑者として任意の事情聴取。 しかし容疑を固めるには証拠が不十分。
吹き替えと字幕の違いとしてはステファンが容疑者ではない点をダニエルに話しているときの台詞で
吹き替え「ステファンにはアリバイがあった」
字幕版「ステファンはデンマーク語を話せない」
というのに興味をひかれました。
そこでマーティンの機転。ダニエルを呼び出し携帯SIMを入れ替え直接S・Tと話す!
これはS・Tに効果テキメン!
アーニャのことを問いただすもS・Tは沈黙。すぐにダニエルに問いただすくらい動揺。効果はテキメンだったけれど有益な情報は得られずじまい…。
ダニエルには第4の問題として移民の統合政策の失敗を挙げる。
しかしサーガは問題提起はカモフラージュで犯人はヘニングこそが狙いだと指摘。ヘニングを少年ギャングに殺させることが目的だと。
サイーフは仲間のギャング――ヤッシルにヘニングの処遇について相談。
移民と警官間の摩擦は暴動になり激しくなっていく中で、犯人の思惑通りに事が進みそう…。
サーガ達はサイーフの店を訪れるも…ヘニング発見に至らず。
…サイーフのお父さん、実家なのに地下室の鍵を持ってないというのもなんか変な…(邪推
ステファンは釈放されるもマーティンは釘を刺す。いつか絶対ステファンを何らかの犯罪の容疑で挙げると。
犯人につながる進展もないままそれぞれが夜を明かす。
別れ際サーガがアーニャに亡くした妹を重ねているんだろうと指摘するマーティン。
このところ、とくにアーニャの死を目の当たりにしてから、様子が違うので心配しているんですね。
残業するサーガのもとにS・Tの方から直接電話が。アーニャの死に対して責任を感じるかと問う。それは警察の無力さを指摘しているかのよう…。それが目的/個人的事情かと問いただすと電話は切れる。
マーティンは奥様にシャーロッテとの関係を問いただされ白状する。子どもを授かった直後だと言うのに…男の性というならあまりに軽薄ですよね!マーティン!お家を追い出されます…。多分寒い車内へ。
ダニエルはクラブへ。薬をやりとりしてハイに。すべてがぐらつき、音が消える中で…昏倒。
いまだ捕縛されたままのヘニングは懇願します。いまさら遅い懇願…。私も遅いと思います。激昂したサイーフは殺そうとしますが…できない。しかし放免することも出来ない。
一夜明け暴動は鎮圧。
サイーフパパは似顔絵に似て…ないか。眉間の皺くらいしか。それに背は高くないしね。
開店の準備をするときにサイーフパパ、この所サイーフがやたら地下室に行くことに気づき後を追う。そしてヘニングのことがついにパパさんも知るところに。
目の前に裁判の容疑者/警官がいることでついに激昂!ずっと抑えていたのですね…。
サイーフ、ここにきて放免することを提言。
お父さんも同意。
赦しを実践することのできる親子…なんて強い親子…。
開放されたヘニングは暴動鎮圧後の静寂の中、手招きする警官に撃たれ――死亡。
そんな気はしてましたが…。
サイーフ親子がヘニングを殺害しない場合もS・Tは考えていたのですかね。
同じ頃、マーティンはサーガ宅を訪問。
そこにはなんと息子が!!
これは予想外!超!気まずいです!!
流石親子というべきでしょうか!?サイーフ親子とは誠実さにおいて真逆ですね、なんというか。
さすがのサーガも気まずさというよりは…マーティンが怒ってるようだということは分かっているよう。しかし何故怒らせたのかまでは至らない模様。合理的な説明とは難しいものです。というかアウグストはどこで住所知ったの…?
第四の問題がリピートされるようにサイーフへの事情聴取が始まる。サイーフは非常に協力的だがマーティンは疑ってかかっているので相変わらずのバッドコップモード。
ダニエルは退院!元気そうだ!
オーケが迎えに来る。…背が高いなw(邪推
すっかり忘れてたステファンの妹さんが目覚めた!
なんかコワイ!!
ヘニングとこれまでの被害者との関係にフォーカスすべきとサーガは再度伝える。
乗り捨てられたヘルシンゲル署のパトカー。容易にパトカーを奪取できるなど考えられない…サーガは犯人は警察官である可能性を再度示唆し――了。
だいぶ犯人とサーガ、マーティン達の差が縮まってきたのではないでしょうか!
コペンハーゲン警察の誰か…だと思うんですけど…いまいちまだ(視聴者的な)決定打がない気がシマス。
前話の静かなアーニャの死の衝撃からちょっと虚無感が激しいのですが…。
これからどんな展開になるのか楽しみです。