SHERLOCK(シャーロック)S3#3「最後の誓い」
シーズン3最終話!今回はどんな強敵が!?そしてモヤッとした終わり方になるのか!?衝撃の展開が!?
全然関係ないですが今回の敵、マグヌセンのことを「サッカリン(タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密の敵)」と呼びたくなってしまう。眼鏡と髭しか共通項無いのに…。
シャーロックが新しく受けた依頼は、議員の夫が未成年の女性に送った露骨な恋文を取り返すこと。 新聞社のオーナーであり、裏の世界では「恐喝の帝王」と恐れられるマグヌセンは、この昔の恋文をちらつかせて議員を脅迫しようとしていた。 恋文を盗み出そうとマグヌセンのオフィスに忍び込んだシャーロックが見たのは・・・。(C)Robert Viglasky (C) Hartswood Films 2013
以下、ネタバレ感想ダラダラと。
聴聞を受ける新聞社のオーナー/チャールズ・アウグストゥス・マグヌセン。
一介の新聞社オーナーが首相官邸を何回も訪れていること、それにより政策に何らかしらの介入があるのではないかという「疑惑」の聴聞会らしい。
マグヌセンが眼鏡をかけると対象の情報が見て取れる。情報には必ず圧力点――弱みが。
政策に関する介入に関しては「無い」と即答――加えて「私の記憶力は確かです」と自信を込めて発言。
聴聞を終えたマグヌセンが地下に潜ると膨大な資料室。
この部屋はS3#1でジョンをガイ・フォークス・ナイトにくべた男の部屋…。
聴聞会の議長?でもあるスモールウッド議員のファイルを見ると、再び議員に接触。議員の圧力点、夫に関する弱み/若年齢の恋人へ宛てた手紙のことを携えて。しかも…心理的に嫌悪感を抱かせる所作と併せて…!もうはっきり言って「気持ち悪い」男。
香水の香りを嗅ぐにとどまらず、舐めて品定めをする…心理的どころではなかった。生理的に無理!気持ち悪い!!(その評価に関してはシャーロックレベルのものがある。いや好みの問題か?どちらにしても失礼)
恐喝王マグヌセン――誰もあの男を止められない。
そこではたと、スモールウッド議員はあの人物に思い当たり、ベイカー街へ。
ジョンがアフガンの頃の夢にうなされていると、メアリーの知り合いが早朝から訪問。
息子のアイザックを探しを依頼。どうやらヤク中らしい。依頼ならシャーロックにというジョンだが、メアリー曰くこの女性はシャーロックのことは知らないらしい。
ならばアイザックを連れ戻すため、隣人愛…と言いつつ多分日常に刺激が足りないから、阿片窟へ。妊婦のメアリーも同行(いやムリしないほうが…障るんじゃ)。
阿片窟で門番をしている男の腕を捻り上げつつ、アイザックを発見。
しかしなんと其処には…シャーロックまで!!
友人を探しに来たといったが親友とはいってない!なぜ此処に!?
早速喧嘩開始!(一ヶ月ぶり!ドアをぶち破って出てくる)
シャーロックとアイザック、何故か捻挫くんも収容して病院/モリーのもとへ。
検査が終わるとモリーのビンタ!(一往復半)
明るくなったところじゃない、凄くなってる!
しかし指輪をしていないところからモリーの婚約破棄を指摘。おかげで痛い思いしなかったというシャーロック。痛いのはモリーだ…モリー!!!!モリーぃぃぃぃ!!!!まじか…。
モリーに驚きますが、もう一人阿片窟での拾い者/ビル・ウィギンズ/ビリーはなかなかの観察眼をもってるのにも驚き…思わぬ拾い者だ…。
そして帽子の探偵が麻薬漬けというニュースが飛び交うと「ついにゲーム開始だ!」とシャーロックは喜々として表へ出る。
アパートに帰るとマイクロフトが待っていた!
「ノッカーの位置を必ず戻すのは強迫性障害か!?」
というけれど…多分それ貴方のことですシャーロック。何故その位置に傾ける。
マイクロフトが「また」麻薬漬けか?といっていた事から、以前にもそういう事があったんでしょうか。そういえばシーズン1でも麻薬探ししてましたね…。
マイクロフトはジョンが呼んだそう。でもアンダーソンまでいる!(アンダーソンにだけは触られたくなかったと言わんばかり。二度目じゃないですかw)どうやらマイクロフト、シャーロッキアンを飼いならした模様。一応弟を心配して何度目かの家探し/麻薬捜索。
アパートの部屋からはジョンの椅子が片付けられていた。ジョンがいない日常を受け入れたのか、ジョンがいない日常が辛いから片付けたのか…どちらにせよ”いない”ことを強く意識させられます。
ただ寝室には入ってほしくないらしい…。
さて阿片窟にいた理由/ゲーム開始/依頼の内容、シャーロックから語られる「マグネセン」の名に戦慄するマイクロフト。あのマイクロフトも既にマグネセンの影響下のようだ。そんな兄を鼻で笑うシャーロック。ついでに腕を捻り上げる。
ジョンもシャーロックも今日は気が立ってますね。
さて頑なに侵入を拒んだ寝室には…ジャニーン!!メアリーのブライズメイドの!!
マジか…(なんか裏があるな)
シャーロックやマイクロフトまで愛称で呼び、部屋の細部も熟知、一緒にシャワーまで…動揺しまくるジョン。嬉しいというよりもうなんかただただ驚き。
さて事件の本題――今回のゲームの目標であるマグヌセンはサメのような男(私にはウツボみたいに見える)シャーロックがこれまで携わってきたどんな悪党の中でも不気味と評するほど。
富と権力をもって情報を入手――様々な弱みを握ることに。
その情報は難攻不落のマグヌセン邸にあるとのこと。
しかしジョン、ジャニーンを含めたダブルデート(ディナー)がちょっと楽しみで聞いてない。アップルドアの話しはスルー。
作戦を練っているとまさかのご本人――マグヌセンが登場!三時間後に会うとは言っていたけれどまさか向こうから来るとは!
シャーロックのアパートも我が物顔で入り込む。ジムと違うのは来客用のソファに座った点かな…。
シャーロックはスモールウッド卿夫人(聴聞会の議員)から手紙の回収の依頼を受けた旨を説明。非常に丁寧に型どおりに説明する。それだけシャーロックも慎重なのか。
マグヌセンはシャーロックを一瞥するとプロファイルデータのテロップが浮かぶ…圧力点は多数あるようだけど定まらない。それだけ多いのか、そのどれもがジョンほどの圧力点にならないのか。しかし「赤ひげ」のことまで知っている。ジムの時のようにマイクロフト経由で漏れたんだろうか?マグヌセンはマイクロフトの保護下にあるといってたし。
余談ですがマグヌセンが「イギリス人のいい所」としてあげいる点は日本人にも共通する気がしますね。ペコペコしてる、とか。
そしてトイレの所在を聞いたかと思えばその場で暖炉に…彼にとってはシャーロックのアパートはオフィスどころかトイレ同然ですか。マグヌセン…本当になんと気持ち悪い男。そのときチラと件の手紙をスーツの胸ポケットに所持していることを示唆。
これはシャーロックにも朗報。
早速行動開始。
ジョン「僕は行かないぞ!」
シャーロック「暇してるくせに。刺激が足りないんだろう?」
と煽る煽る。図星です。ジョンも普通ではないので普通の生活は満足しないのです。
シャーロック「3キロの幸せ太りを自転車で戻せずにいるし」
ジョン「1.8キロです」←サバ読みすぎw
シャーロック「メアリーと僕は3キロとみてる」
メアリーにもバレていた!阿片窟突入の時についていったのも刺激が足りなくて無茶しないか心配だったからかな。レンチもって行く姿をカッコいいといったのもジョンの気持ちをくんでたのかも。
夜、本丸――新聞社のペントハウスのオフィスへ。
聴聞会でマグヌセンを厳しく追求していたジョン・ガービ―議員が汚職で逮捕とのニュースが…。これがマグヌセンの力…。
新聞社のビルのセキュリティはやはり高度。(うち2つは違法レベルのセキュリティらしい)盗んだIDだけでは侵入は非常に困難…なのでヒューマンエラーを利用することに。
マグヌセンの個人秘書――ジャニーンに入れてもらう。
このためにジャニーンと付き合っていたのか…!Oh…合理的すぎてもう…。指輪まで用意しちゃって…これは後が怖いぞ…。シャーロックの言うヒューマンエラーは「ミス」というよりはホントに「間違い/過ち」という、ニュアンス的に「ミス」よりも重いもののように思う。ジャニーンに対しては僕を選んだ(僕の話に乗った)のが間違い、的な…。
しかし中に入ると…ジャニーンは既に何者かに殴られ気を失っていた。シャーロックが入室するたった数分の間に。マグヌセンのボディーガードは元囚人だったりとなかなか香ばしいが、そんな彼らも床に伏しているという…一体誰が?
残り香…Clair de la Lune(月の光)
ジョン「メアリーの香水…」
シャーロック「いや、違う…」
思い出すのはスモールウッド夫人。
さらに上階へ向かうとマグヌセンは命乞いをしていた。
侵入者はやはりスモールウッド卿…ではなく…
…メアリー!!
え!?
メアリー!?
な、なんでーーーっ!!
いままでも「シャーロック」にはだいぶ驚かされてきましたがメアリーですか!?ジョンの奥様の!?
S3#1でのプロファイル…「ウソつき」が…まさかここで…
驚愕とともにシャーロックが
「ワトソン夫人、君は撃たない」
そう告げた瞬間、メアリーは無情にも引き金を引く。あえてメアリーと呼ばず「ワトソン夫人」と言ったのはジョンの存在をメアリーに意識させてバカな真似はよせ、と告げていたのかもしれない。
シャーロックの頭に鳴り響く警報。死が近い。
走馬灯――モリーやアンダーソン、マイクロフトの姿をとりながら生存の方法に思考を巡らす。このシーンはなかなかテンションが上がります。
緊迫した状況、その判断、失血死を防ぐ方法を瞬時に考える。
撃たれた場合、どうするか。後ろに倒れるか、前に倒れるか、ショック状態の場合は?
マイクロフト「東の風が来る」
癒される記憶…キーワードで度々出ていた「赤ひげ」――シャーロックが涙するほど大切に思った飼い犬。その記憶で痛みを緩和するがショック状態が強くなる。
痛みをコントロールするためにさらに精神の宮殿の深く潜る…深く。「インセプション」のように深く。
そこにいたのはジム・モリアーティ!痛みの先、死の恐怖を表わす存在としてシャーロックの深くに根ざしているようです。
ジョンが来た時メアリーは消えていた。
瀕死のシャーロック。
マグヌセンは怪我程度で済んだようですが…(なぜ殺さなかった…)
救急車を呼ぶジョン。
ジムが死の誘惑を語りかける。苦しみから開放されることを告げ、ついにシャーロックは心肺停止――。
しかしジョンの身を案じる思いから(!!)奮起!(ジムが煽ったことが墓穴を掘ったともとれるし、深層意識に根ざしているジムがジョンを語ったということは、シャーロックの深層意識にはジョンの存在が赤ひげより深く根ざしているともとれて、どちらにしても微笑ましい)
心肺停止状態からの帰還を果たす。
シャーロック意識回復の報せに普通にメアリーも駆けつける。互いに喜び抱き合うジョンとメアリー。「ウソつき」…か。
メアリーは病室で朦朧としたシャーロックに口止めする。「ジョンには言わないで」
マグヌセンはメアリーにも目をつける。メアリーが圧力点となった…。
シャーロックが目覚めるとジャニーンが。マグヌセンのライバル誌に情報を売って小金を入手。痛み分け。嘘のプロポーズに対する慰謝料というか迷惑料かな。でもモルヒネの栓を閉めてた。怒ってるな…。
栓を戻す(もっと大量に摂取するよういじる)シャーロック。
「でもやっぱり嘘は良くない」とジャニーン。ちょっとは本気だったのかな。結婚式でも悪くなかったものね。なんか…ジャニーンも素敵だな。素敵な女性が多いなぁ。
さて、ではメアリーは何者か?今や「ウソつき」にしか見えない。サイレンサー付きの銃まで持っていた女。
レストレード警部がシャーロックの病室を訪れた時には脱出済み。
ジョン、メアリーもそれぞれシャーロックの行方を探す。緊急時の身を隠す場所――隠れ家に関しては五ヶ所あるとか、モリーも場所を提供したり、ハドソン夫人が言うにはビッグベンの時計の裏だったり、アンダーソンはレンスターガーデンズにあると言ったりと情報は様々。
レストレード警部とジョンは何故シャーロックが逃走し雲隠れしたか考えを巡らすが、答えは出ない。(221Bに戻ってきたジョンを歓迎しているハドソン夫人はシャーロックと元鞘に収まったと言わんばかりw)しかし、ふとジョンは何故自分がアパートに戻ってくること(片付けられていたジョンの椅子が戻っている)をシャーロックは知っていた(予想していた)のかと気にする。そして椅子の側には香水瓶――月の光。
レンスターガーデンズを訪れたメアリー。物乞いに小銭を渡すと手を掴まれる――ビリーだった。携帯電話を渡される。着信はもちろんシャーロック。
アンダーソンに話を聞くと踏んで情報を流しておいたという。
ビリー「路上生活脱出!」
メアリー「ここ路上だけど」
手厳しいですね!
でも手厳しさだったらシャーロックも負けてない。指定されたレンスターガーデンズ23、24番地は外見こそ綺麗なアパート群だけれど、実は実態のない家/外面だけの家。
まるでメアリーのようだと冷たく言い放つ。
仮初の屋内、細い通路の先に座る人影。朗々と響くシャーロックの声。
シャーロックの捜査ではメアリーという戸籍は死亡した女性のもの。
結婚式に新婦側の列席者が少なかった理由、飛ばし暗号を理解していたこと、人並み外れた記憶力…あの3点がここに繋がるとは…これも「三の兆候」だったのか!
サイレンサーを所持していたメアリーは投じたコインを撃ちぬくほどの射撃の腕をもつ女性。
それを確認するとメアリー背後からシャーロック。通路の先の人物はよくあるトリックねと自嘲気味に笑うメアリー。
それほどの腕を持つのであれば、ペントハウスでは撃ち損ねたのではなく計算通り。計算され尽くした銃撃だったと確信し、「引き受けよう」とシャーロックは言う。
メアリーはジョンには秘密にして欲しいと懇願するが、シャーロックはよくあるトリックを使わなかった。通路の先にいたのはジョン…失望と怒りの顔…でもすこし哀れみが混じったような?
クリスマスに実家へ帰省したシャーロック。ジョンとメアリー、マイクロフト、そしてビリーを伴って(何故!?)マイクロフトはまだ2時間しか経過していないのに苦痛を感じている。レ・ミゼラブル再来。まさに無情。
スモールウッド卿(旦那さんかな?)は自殺してしまったようだ…。
ふとカウントダウンを始めるシャーロック。
不穏な空気の中、ホームズ邸では不気味なほど平凡でフツーのクリスマスを過ごしている。シャーロック母は数学者だったらしい。マジか…いろいろ衝撃。
さてあの虚偽の家で全てが明るみになった後――
アパートに帰宅した面々。顔色悪いシャーロックはタバコではなくモルヒネを所望。もちろんあるわけ無い。「モルヒネ無いならハドソン夫人は存在意義がない!!」と暴言。まあヒドイ。
本題――ジョンの周りは変質者(サイコパス)まみれだった。(厳密にはシャーロックはソシオパスです)でもジョンもS1#1でスリルがなくて緊張でシバリングしていたのはジョンです。貴方も立派なものです。危険な状況や人物に異常に惹かれる(だからサラとは続かなかった)
「僕のせいだっていうのか!?」と激昂するジョンを珍しくシャーロックが宥める。でも自分も変人なのは理解していた。
そこで落ち着いたジョンは依頼人席にメアリーを誘い話しを聞くことにした。
再び場面はクリスマス@ホームズ邸。
メアリーを労るジョン。メアリーはちょっと嫌味っぽい
「A.G.R.A」とメアリーのイニシャルが記載されたメモリースティック。メアリーの過去が記録されているという。
メアリーがジャニーンに近づいたのはシャーロックと同じマグヌセンに近づくため。(ああ、メアリーのブライズメイドがマグヌセンの秘書だったんじゃなくて、マグヌセンの秘書だったからメアリーのブライズメイドになったのかと驚嘆しました)
メアリーは何かから逃げている。マグヌセンはそんなメアリーのなんらかの情報を持っているため、メアリーはなんとしてもマグヌセンを消さなければならないという。
そんなメアリーの依頼をシャーロックは受けるという。
メアリーが命の恩人だから。
あの時、あの腕ならば双方額に一発(両方殺す)で充分だった。
しかしマグヌセンも死ねばジョンは容疑者にされてしまう。
シャーロックの入院中にマグヌセンと交渉するため。マグヌセンなら警察に通報せずに脅迫するだろうと踏んで。救急車に連絡したのもメアリーだった。
本当にジョンヘの気持ちがないならあの瞬間にそこまで考えない。
敵はメアリーじゃないと諭すシャーロック。
そして改めてメアリーと向き合うジョン。
メアリーの過去は不要――A.G.R.A.のメモリースティックは破棄。もう観ることはない。ジョンは怒ってるけど、メアリーを赦した/受け入れた。
シャーロックがマグヌセンから手を退いたことに礼を述べつつ、訝しがるマイクロフト。曰く、マグヌセンは重要人物であり、必要悪だという。
そんな話をしながら玄関でタバコを吹かしていると、ママにたしなめられる。
マイクロフト「いいえ!」
シャーロック「マイクロフトです!」
弟よ…。
話しを戻しつつ、MI6の東ヨーロッパでの極秘任務に赴いて欲しいが、シャーロックに断って欲しいという。
マイクロフトから身を案じる台詞が。
シャーロック「こんな時、どんな顔すればいいか分からないの」
シーズン3はマイクロフトの人間らしさというか家族愛を感じるエピソードがちらちらあって、なんか裏があるのではと勘ぐってしまう。いいお兄ちゃんではありませんか。
メアリー「ところでなんでシャーロックは両親に会わせたの?」
と、視聴側も気になっていた点をメアリーが口にした瞬間、メアリーが崩れ落ちた!いや、メアリーだけではない… ジョン以外全員眠ってる…!
ジョン「妊婦に睡眠薬盛ったな!?」
シャーロック「ビリーの腕は確かだ」
ビリー…あなた何者だ!?阿片窟にいたから薬の調合について心得はあると思うけれど只者じゃないな!?
メアリーだけでなくマイクロフトまで眠らせたのは悪魔と取引――マグヌセンと対決するために。
じつはマグヌセンの件、手を引いていたわけではなかった。
シャーロックはマグヌセンをどう料理しようか考えていた。
そこでアップルドアの開示を要求。当初はマグヌセンの眼鏡がアップルドアだと考えていた。しかし、残念ながらただの眼鏡。テロップを視聴者にある種のグーグル・グラスのように思わせる演出に感心。
ならばアップルドアはマグヌセン邸に…。開示する条件としてクリスマスプレゼントにマイクロフト――の大事にしているパソコン(国家機密が入っている)と交換を提案。
シャーロック「銃持ってきた?」
ジョン「なんで君のご両親に会うのに銃なんか…」
シャーロック「コートのポケット?」
ジョン「ああ」
銃もってるんじゃんwwwやっぱりジョンも変人だと感心。
いざ、マグヌセン邸――アップルドアへ。
待ち構えていたマグヌセン。
シャーロックの弱点を抑えるのは大変だったらしい。アパートに来た時も圧力点候補はいくつも上がっていたけれど固定されていなかったのはやはり絞れなかったのかな。ただし麻薬と思ったことは一度もないという(バレてた)
S3#1でのガイ・フォークス・ナイトの事件の映像を見せつけられる。
ジョンを焚き火にくべたのもシャーロックの圧力点を把握するためだった。弁解として、一応ジョンを焼き殺すつもりはなかったそうだ(近くに部下が待機していた模様)。
マグヌセンの目的――マイクロフト(S2#2でシャーロック自身「兄は英国政府そのもの」といっていた)を掌握したい。マイクロフトの圧力点はシャーロック、シャーロックの圧力点はジョン、ジョンの圧力点はメアリー…。
メアリーを押させることでマイクロフトを圧えられる。
これまでの事件などはそのための布石だったのか…。
機密満載のパソコンとパスワードと引き換えにメアリーの情報を全て貰いたいと交渉するシャーロック。
しかしマグヌセンはそんなことをしたらマイクロフトの思う壺だろうと指摘する。
(マイクロフトはシャーロックのことはバカだバカだというが…マグヌセンも考えつきそうなことを本気で解決策だと思っている辺り、シャーロックはマグヌセンよりある意味バカなのかもしれない)
そもそも、シャーロックは大きな勘違い/間違いを犯していると。
開示されたアップルドアはシャーロックの想像していたものとは異なっていた。
アップルドアとは――マグヌセンの精神の宮殿の事だった。
実在しなかった。
まれに証拠(実物)を取り寄せたりもするようだが、マグヌセンの強みは概ね「情報」だった。「知っていること」そのものが強み。冒頭でも「私の記憶力は確かです」と言っていた…ここですでにアップルドアのことを示唆していたのですね。
完全に処分したいメアリーの過去の情報というのマグヌセンの頭にしか無い。
マイクロフトのパソコンと交換できる「物」は存在しなかった。
この状況ではシャーロックはマイクロフトのパソコン――国家機密情報を持ちだした泥棒であるという事実が存在するのみ。
「事実」「情報」があれば、物証がなくても記事をおこし世論だって動かせる…。S2#3でもジム・モリアーティがやっていたし、すでにジョン・ガービ―議員やスモールウッド卿も餌食になっている。
形のない力。
シャーロックとジョンが機密漏洩をしようとした国賊だとニュースにのせる、とルンルンしてるマグヌセンに屋上でのジムの姿がかぶる…。勝利を確信しいやらしくジョンをぺちぺち叩くマグヌセン(見てて鳥肌が立った。気持ち悪さと不快感に)
シャーロックは差し迫る自分たちの危機の中で改めて「保管庫は頭のなかにしか無いんだな?」と確認する。
マグヌセンは肯定し「自分は悪人ではない只の実業家だ。シャーロック、今回は英雄になれなくて残念だね」と勝利宣言。
するとシャーロックは高らかに叫ぶ。
「いいや、僕はヒーローじゃない。高機能社会不適合者だ!メリークリスマス!!」
マグヌセンを撃ち殺した!
多くの人の弱みを握っていたとはいえ、何一つ犯罪も犯してはいない男――経歴上、犯罪者でもなく只の実業家、無実の英国国民マグヌセンを撃ち殺した。
シャーロックは本当に殺人者になってしまった!
ジョンとメアリーの「安全」のために。
結婚式で誓ったあの言葉「どんなことがあっても2人(3人)を護る」――有言実行。
それにしてもマグヌセン…コイツ…なんで自分は殺られないと思ってたんだろう…。
アップルドアに関して、それは実在ではなく本当に「情報」だけならその「情報」を、持っている「そのもの」を消してしまえばいいと誰でも思うだろうに…。
排除の欲求。
誰がその貧乏くじをひくか、ぐらいの問題だったと思う。
アップルドアの秘密をシャーロックに提示した時点でマグヌセンの負け…調子にのりすぎたと思います。
それにしてもジムとは違った気持ち悪い敵だった。ジョンの顔をペチペチ殴る不快感。拳とかじゃないから医療診断でないような攻撃…。激昂して殴ろうものなら逆に訴えられてしまうことでしょう。本当に虫唾の走るキャラクターで、演じたラース・ミケルセンに拍手脱帽。
この件の落とし前としてシャーロックは東ヨーロッパに極秘任務に就くことに。
シーズン3はそれぞれの新たな旅立ちが描かれてますが、シャーロックがベイカー街から去ることになるとは…。しかも死地に赴く用な任務らしい…ジョンには言わない。さらばとも言わない。
「一緒に過ごせてよかった」
と握手を交わす2人。
これにて幕――
と、思いきや…
何かを見計らったようにあの男、ジム・モリアーティが再来――!?
(エンディングが始まるとみせかけて電波ジャックのようなノイズ、レストレード警部、ハドソン夫人、スモールウッド卿が動揺するシーンはなかなか)
急遽、シャーロック・ホームズ帰還&復活!(早っ
ジム「会いたかった?」
ええ、多分、勿論(歓喜
私の頭のなかでは「ジム・モリアーティは我等モリアーティ四天王の中でも最弱…」説でいっぱいです。でもジムの関わった組織はシャーロックの暗躍でほとんど壊滅したはず…そういえばあと一箇所残ってたとか何とか言ってたような…。
続きが…続きが気になる!!
現在撮影中とのことですが一日千秋の思いです。