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せっかくなんで観た映画を徒然なるままに

【映画】サブジェクト8/The Removed(2012)【感想】

原題は切除(The Removed)。隔離された治験、とかけてるかも。あるいは殺す、片付けるといったニュアンス。

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簡単な実験を3日間受けるだけで1000ドル支払われる高額の治験アルバイトに応募したレイシー。研究施設に赴くとそこにはレイシーの他に7人の治験アルバイトが集められていた。詳細を知らされぬまま実験はスタートされ、室内に送り込まれた謎のガスを吸い込みレイシー達は意識を失ってしまう。数時間後、目を覚ました8人は研究員達が全員姿を消し、施設には自分達だけが取り残されている事に気付く。果たして何の為の実験なのか…。レイシーは実験が始まる前、研究員達がガスマスクを着用し慌ただしく作業している姿を見た事を思い出し、一抹の不安を覚えるのだった。

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 出だしでだいたいオチが分かる映画なので、感染型ゾンビ系初心者にオススメといったところでしょうか。ストーリーは王道です。

唯一のグロシーンが最初の被験者さんの髪が抜けたり爪が剥がれたりのシーン。要注意。あとは流血耐性があれば大丈夫かと。

余談ですが最近ゾンビパウダーって廃れましたね。あとゾンビは死体ベースだったのに最近は死体じゃなくてもゾンビでひとくくりですね。「28日後」とか「ヘリックス」とか”ゾンビ”って言われがちですが、厳密には”感染者”カテゴリーですよね。「ワールド・ウォーZ」は…致死性感染だからゾンビなのかな。

前半は被験者の人間性の紹介を兼ねた自己紹介タイムですが、その人間性/性格が作中に活かされていることはほとんど無いです。なので前半寝てても構わないくらい。カップリング把握していればいいくらいな。個人的には登場人物に”突出したバカ”と”ヒステリー”がいないのが良い気がします。この2つのタイプは映画ストーリー上、トラブルメーカーかつ私にとっては萎えさせる原因のキャラクターです。

主人公達が治験で投与された薬、もといガスはいろいろな意味で致死性…感染したら殺しあうほど凶暴性が増すとか、頭破壊されない限りはわりと動けるという、軍が開発したガス兵器なので最初から詰んでます。逃げても冒頭で始末されていたので、この治験に選ばれた地点で詰みだったわけです。ワクチンがどうこういってたけど実際はそんなものナシ。もともと敵対国を自滅させるためのツールとして開発しているガス兵器らしいのでワクチンが無いほうが好都合なのでしょう。

かなり主人公は頑張ったのですが虚しいですね…。ちょっと報いて欲しかった。

 

この映画で非常に良かったと思うのはBGMです。ラストに流れるBGMはすごく良いと思いました。ただこれは嗜好性があると思いますので個人的にはオススメ、というにとどめておきます。

 

まとめると、ストーリーなどはごくごくフツーです。サラッと観る分には良い映画だと思います。