Shilhouette

せっかくなんで観た映画を徒然なるままに

SHERLOCK(シャーロック)S1#3「大いなるゲーム」

シリーズ最終話。題名からもあの人の関与の臭いがプンプンしますね。

 

いつの間にか古典的な探偵の代名詞となってしまった“シャーロック・ホームズ”。しかし、元来、彼は非常に現代的な男だった。シャープで気難しく、ちょっとアブナイ男。今、シャーロックがその本来の姿で戻ってくる。自称“コンサルタント探偵”のシャーロック・ホームズと、元軍医ジョン・ワトソン。シャーロックの頭脳とジョンの現実主義が融合し、複雑な迷路のような謎をひもといていく。コナン・ドイルの原作を大胆にアレンジした「21世紀版シャーロック・ホームズ」誕生!(C)Colin Hutton(C)Hartswood Films 2010 John Rogers(C)Hartswood Films 2010

 

以下、ネタバレ含め感想ダラダラ。

 

冒頭はベラルーシ共和国で囚人と会話。

吹き替えで観ると囚人は「ら抜き言葉」でたどたどしく話しています。ら抜き言葉として翻訳されている台詞は

囚人:”I weren't a real man.”「稼いでもこれないくせに」

シャーロック:”Wasn'ta real man.”「稼いでもこ”ら”れない」

囚人:”...I'll get hung for this.”「首を吊れる」

シャーロック:”Hanged, yes.”「吊”ら”れる、だな」

時制とかが間違っているのですね。日本語訳すごい…!ら抜き言葉をあてることで表現される口語感というか、ちょっと漂う浅学感というか、すごく合っていると思う!

囚人は死刑撤回のためシャーロックに訴えますが、シャーロックは自分の興味を刺激する謎ではなかったため一蹴。

 

帰宅するとあまりに退屈なので銃をぶっぱなすシャーロック。ロバート・ダウニーjrの「シャーロック・ホームズ」にもありましたね。小説でもそういう描写があるのかな?銃声に駆けつけたワトソンが冷蔵庫を開けると中には生首が!!

 私が牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けると、誰かの生首が入っていました。

引用:【閲覧注意じゃない】怖いと見せかけて笑える話【厳選された怖くない話】 - NAVER まとめ

この↑コピペを思い出しましたw

ちょっといろいろ辟易したので出て行くワトソン。大家さんも「喧嘩したの?」とやや呆れ気味。実に退屈で平凡で平和な日常です。

ーー直後。 

いきなり爆発襲撃。大家さんが踵を返した後でよかた。くぐもった声で呻くシャーロックに失笑。

 

一方、ワトソンはサラの家に逃げ込んで一夜を明かす。ただしソファーで。そのへんは紳士なワトソン。というか続いてたんだ…続くと思わなかった。ニュースで初めて爆発を知り、急いで帰ると家には何食わぬ顔のシャーロックとマイクロフトが。

爆発は向かいのビルだったので窓と部屋が滅茶苦茶になった程度でした。

そしてマイクロフト、シャーロックを心配したのではなく依頼に来ていただけだった。流石すぎるよこの兄弟。そして兄弟ともに優れた観察眼を披露。ワトソンがソファで寝ていたことを見破られる。

マイクロフトの依頼は国家機密の入った端末の捜索と回収…シャーロックは自分の興味を惹く内容でないことでマイクロフトの依頼は断りつつ、レストレード警部からの連絡は聞きに行く。

 

件の爆破事件、当初はガス漏れと思われていたが、現場に残された丈夫な箱のなかにシャーロック宛の手紙が。

その中身はピンクの携帯!

誰もがVol1「ピンクの研究」のものかと勘ぐるが、そう見せかけた携帯。

突如着信で5回の時報と送りつけられる写真。

5回、爆破事件が起こると推理。

 

写真はその1回めのゲームの予告。

見覚えのある部屋はシャーロックのアパートの地下室。部屋の中央に靴。

頃合いを見計らっていたように、ピンクの携帯に着信。嗚咽を漏らす女性の声を通して告げられるシャーロックへの挑戦状。12時間以内にこの謎を解かないと次なる爆発が起こるという。

 慌てるワトソンやレストレード警部とは対照的に冷静なシャーロック。

謎>>>>>>人質

 

いつもどおりモリーのラボを借りて靴を綿密に調べると、モリーの彼氏が入室――ジム/IT部門で働く新顔。なんとなくボーンズのペラントを思い出した。

ジムに対してさらっと「ゲイか」と告げる。傷心するモリーに、服装やこっそりシャーロックに自分の携帯番号を書いたメモを渡したことを告げる。珍しく厳しい対応。もしかしたらモリーのために言ったのかな?

”あ、ほも”は良いけど”ガチホモ”はノーセンキューなんですね。

靴の分析が終了したシャーロック。限定品に詳しい…そういえばVol2での限定腕時計とか知ってましたもんね。チェックしてるのかな。

 分析した靴の微粒子などから導き出された、カール・パワーズの事故死。靴はその被害者のもの。当時、唯一現場から持ち去られた遺留品/証拠物件。殺害方法はボツリヌス菌を使用して筋肉を麻痺させ溺死させるというもの。当時早熟なシャーロックは警察に靴のことを伝えるも相手にされなかったそうです。コナン君とは違う。

謎の答えをブログのコメント欄に書き込むとすぐ犯人から電話。女性を救出。

 

二回目のゲーム。雑踏の中で嗚咽を漏らす男性から。制限時間は8時間。

事件は大量の血を残して車から失踪した男性の事件。何故か犯人からヒントもあり、この事件は奥様とレンタカー屋から話しを聞きすぐに解決。

借金で首が回らなくなった男性が事件を偽装、レンタカー屋が高飛びの手配を、奥様が保険金目当てに一枚噛むという内容。

 

三回目のゲーム。盲目の老女。制限時間は12時間。

事件は人気パーソナリティのコニー・プリンスの死。死因は園芸中の怪我による破傷風菌の感染。

新聞記者に扮してプリンス邸に侵入したワトソンもがんばったが、推理は若干ズレていた。検死の際の猫の傷はブラフかw

事件は早々に解決されたがシャーロックは急いでいなかった。この「ゲーム」を仕掛けている人間の捜査のため、残った制限時間を割いていた。おばあさん12時間爆弾のプレッシャーの中に放置…。

おばあさんから着信。犯人の情報をシャーロックに告げようとする。慌てて止めようとするが、無情にも銃声。

12時間、爆弾を巻きつけられて待たされている孤独な老女には耐え難いものがあったはず…。シャーロックがそのへんを汲まず事件に没頭してしまったのが、今回は良くなかった気もします。でも「何が正しいかなんて誰にもわからない」と進撃の巨人でもいうように、結果論ですね。

 

それにしても今回のシャーロックへの「ゲーム」は「ダイ・ハード3」とか「ゲーム」を思い出す…。なんか主人公などを本来の目的から遠ざけるための余興みたい…。とすると最初の国家機密の行方が気になる。

 

四回目は連絡なし…しかし川に浮かんだ男性の事件。

シャーロックが使ってる携帯、いいなぁ。調べやすそう。qwertyキー配列の携帯/スマホは市場にはもう殆ど無い…。調べたところBlackBerryBold7000だそうです。現在は廃盤。ちなみにジョンはNokiaのN97。これも当時すごく欲しかったスマフォ…。同上。

シャーロックは死体の様子から被害者が警備員であること、残されたチケットの残骸からギャラリー関係者であること、殺されかたから殺し屋が使われたこと…総合して警備員がギャラリーにとってマズい情報を持ったため殺された――いま3000万で売りに出されようとしているフェルメールの絵が贋作だと推理。

ギャラリーで贋作の証明は不要だろう!と叫ぶがゲームマスターはそれを許さない。子供の声のカウントはちょっと怖かったし、焦らせます。が、間一髪で贋作の証明、贋作である証拠を見つける。

最初の電話がなかった理由もなんとなく分かります。子どもだとうまく復唱できないでしょうし、焦らせるためもあったのかな。

ちなみに贋作師は本物に敬意を払い一箇所、必ずニセモノであるという証を残すのだそうです。メンタリストでもそういった回があったと思います。それでは電信柱が遠景の木々の中に描かれてました。

今回は1858年に発見されたヴァン・ビューレン超新星が描かれていたことが贋作の証明になりました。1675年に没したフェルメールが描くはずないですね。ちなみにこのヴァン・ビューレン超新星は創作だそうです。

 

贋作を売ろうとしたギャラリーのオーナーから事情聴取し、モリアーティの関与の証言を得る。

 

五回目のゲーム…の前に。

マイクロフトにせっつかれたワトソンが、国家機密の捜査を独自に開始。現場に血痕がないことから遺体は現場に運ばれてきたこと、分岐器によってカーブで振り落とされたため線路脇に落下したと推理。

実はシャーロック、あらかた見当がついていたようで。ちゃんと来てくれていました。

容疑者の情報局の弟が出来心で犯した窃盗、そして過失だった。

無事、機密情報を回収。

 

国家機密情報はマイクロフトに…というのは嘘で、これまでの「ゲーム」事件の首謀者を呼び出す餌に。場所は最初のゲームで提示されたカール・パワーズ事件の現場。

なんか珍しくテレビを観てワトソンの代わりに買い物に行くと言ってたのはそのためか。ワトソンはサラの家に。

シャーロック、やはりこの手の込んだゲームは自分の興味を何かから逸らすためと推理。ここまで大規模なゲームを用意させるに足る謎――国家機密情報を入れたメモリーのため。

 

声を張り上げたシャーロックの前に現れたのはワトソン。しかし様子が変。分厚いコートの下にはこれまでのゲームと同様に爆弾が。

 

「番号を渡したろ?電話、待っていたのにぃ」

 

現れたのは…ジム!

ジム・モリアーティ!ジェームズの略でジム、か。

意外だった。

ってかペラントとかぶるwwwなんだろう、高いIQと感情的なところが。

ワトソンに対し「ペットに情が移る」発言は思わず同調w

 

ジム・モリアーティ…犯罪のコンサルタント。警察のコンサルタントのシャーロックと正反対の男。警察がシャーロックを頼るように、犯罪者はジムを頼る。

これまでのゲームはモリアーティの関与の片鱗。ただの事故死として、迷宮入りの事件として、高飛びや、贋作などの不当な取引の一端を担ったり等…。

シャーロックへの宣戦布告でもある。

 

ゲームの形を取り犠牲者を出すその所業をシャーロックが指摘すると

「人は皆、死ぬもんだろうがぁ!!」

と、モリアーティの絶叫。

シャーロックと同様の意見なのに、それが全く正反対の意義をもっている。この2人は同類なのに対局なのだと実感。犯罪を創造する男と、犯罪を解析する男。(とするとシャーロックはモリアーティがいないと存在価値が著しく低下してしまう…。)

 

シャーロックはこのゲーム終焉のため機密の入ったメモリーを渡すが「つまらん、こんなのいつでも盗める」とプールへ投棄。

ワトソンの機転などもあったがその上をいくモリアーティの仲間達。複数の赤い光点がシャーロック、ワトソンの両方を狙う。

万事休すとおもいきや、今回はどうやら挨拶のみで開放されるシャーロックとワトソン。

 

ワトソンから素早く爆弾を剥ぎ取り、感謝の言葉が珍しくシャーロックの口から溢れる。ワトソンは腰を抜かす。しかしーー。

 

まさかの二段落ちに「やっぱり気が変わった!」と、自分の欠点は気まぐれであることという。再び2人に赤い光点が集中する。

おまえ、めんどくさいwww

 

え!?まさかこんな盛り上げて終わり!?モリアーティ!!!!!

 

シャーロックはその銃口を投棄した爆弾に向けますが果たしてーー?

次回が楽しみで仕方ありません、というか観ないわけにはいきませんね。